お久しぶりです。私です。
前回の記事からずいぶん日が開いたような気がしますが、なにせ書くネタもなかったもので…
それでもアクセス解析を見ると毎日誰かしらアクセスしてくれているみたいですね。ありがたい話。
今回は友人にマウスの修理を依頼されたので、その修理レポートでございます。
ここ最近で左クリックの調子が悪くなったようで、ファイルやタブを開くと2重に開かれたり、勝手にクリックされたりして困っているとのこと。
私「そのマウス、何年使ってる?」
友人「今年で6年目」
私「ああ…」
はい、十中八九スイッチのチャタリングですね。6年ならよく持ったほうでしょう。
マウスのスイッチというのは経年劣化でホコリが溜まったり、クリックのし過ぎで金属部が傷み、誤クリックが発生してしまうのです。
症状が軽度な場合はスイッチ内部に接点復活剤を塗り込むことで回復する場合もありますが、かなりハードに使用していたようなのでスイッチそのものを交換したほうがよいと判断。
交換部品の日本製・オムロンスイッチは5つで850円。新品に買い替えることを考えればずいぶん安いものです。まあお金払うの私じゃないから…
数日後、マウスとスイッチを受け取り、さっそく分解作業へ。

こちらが今回の患者、ロジクールのG402です。
遠目に見るときれいに見えますが、よく見ると握り込むゴム部分が削れていたり、トリガーのパーツが摩耗していたりとなかなかの使用感を感じます。歴戦の猛者。
さっそく裏返してプラのヘラでソールを剥がしていきます。このソールは再利用するので丁寧に、優しく剥がしましょう。

話がそれますが、このプラのヘラは前回xboxのスティックモジュールを交換したときにおまけでついてきたものですが、なかなか便利。金属製だとこういったソールは傷がついてしまうので…
スティック交換は今までの修理の中でもかなり苦労した部類なので記事をみてね!みろ
ソールを剥がしたらきれいなクリアファイルに貼り付けておきます。ほこりが怖いので。(写真撮り忘れ)

剥がしたところ、ネジが5つ見えますね。さっさと外します。
ちなみに、外したネジは短く切ったガムテープに貼り付けて、分解した層の順番に並べておくと混同せずに済みます。ライフハック。
ネジを外してパカと開けます。
うわーきたねーーー

6年近く使用されたマウスからはホコリやら黄色の謎の汚れがフチに付いており汚い!
使用期間が長いので仕方ありませんね…
エアダスターを吹いて顔を背けながら掃除機で吸っていきます。うぅん(うめき声)

一通りきれいになったところで基盤をチェック。へ~~
多スイッチマウスってこんな構造になってるんですね。サイドボタンの箇所は基盤が垂直に設置されています。
マウス本体は流線型で滑らかにサイドボタンが配置されてたのに対して、基盤の中はスイッチが整然と並んでいてこれも美しい。工業製品としての設計、美術と機能の融合。バウハウス。(適当)

問題の左クリックを見てみます。使用頻度の高いスイッチ2つはオムロン製のようです。あとは中華製のスイッチ。うんコストダウンだね。
ということで基盤を分解して外します。
まず垂直に刺さっている基盤のネジを外した後、マウスの底面に固定されてるネジを取り外します。難易度星0つ。

ここでコネクタを抜くのが難しい。力を入れすぎると断線の危険がありますから。
ヘラで少しずつ浮かせていきます、小癪な真似ですが確実なので…

コネクタを外して基盤だけ取り出したところ。ARMのチップが使用されているようです。それ以上なにか言うこともありません。
ここでようやくはんだごてとハンダ吸い取り線を取り出します。取り扱い注意。

これが今回交換するスイッチ。全部使っていいということなので、左右クリックとサイドボタン3つの交換を行います。
前回xboxのスティックを交換したときはあまりにもハンダが溶けなくて発狂してしにましたが、今回はあっさり行くことを祈ります。

ハンダ吸い取り線を吸い取る箇所に当てて温めます。緊張の一瞬!
…ほどなくして煙が出てハンダが溶け出していきました。よかったー
スイッチが浮いてないかチェックして、はんだ付けします。5分とかからずに終了。

右が取り外したスイッチ。よく見るとCHINAと書いてありますね。オムロンスイッチでも日本製と中国製とかあるんですね。学び。
左右クリックは消耗が激しいため廃棄。さようならーきえろ
その後、サイドボタンの交換へ。手順は同じなので難しいことはありません。
ただ、ハンダ吸い取り線がだんだん減ってきた…消耗品だから仕方あるまい。安いし

速やかにサイドボタンの交換も終了。JAPANの刻印がいいですね。
長持ちするとよいですが…
外したスイッチはまだ使えそうなので予備として残しておきます。エコだね。
さて、組み直しですが、分解と逆の手順をしていくだけです。写真を撮っておくとやりやすいですね。

ソールを貼り付ける前にPCに接続して動作チェック。ここで反応がないと絶望と虚無顔が訪れます。ドキドキ…
クリックよし、スクロールOK、カーソル・マウスホイールよし、キーバインドは…よし。やったね!
無事修理ができたのでひとまず安心です。
ソールを貼り直して完成。作業時間は1時間ちょっとでしょうか。
今回は苦戦するポイントもなく、楽に作業を進めることができました。
前回のスティック修理が難易度9だとすれば、今回は1.3くらいかな…かんたん。
修理したマウスを受け渡し、使用後の報告を聞きます。
二重クリックがなくなり、大変快適になったようです。よかったね
交換前で6年持ったから交換後はもう6年持つかな?
地球が滅亡するほうが先かもね…
ということで今回はマウススイッチの修理を行いました。
はんだごてを持っていれば使い物にならないマウスが経済的に蘇ります。みんなもやってみてね!
それではまた次回!